持ち家幻想曲
幻想を捨てると身軽に生きられる
家族がいて子供が小さい頃はどうしても自分の家が欲しい、と思いがちです。これを、
マイホームハイ
と名付けたい。周りにファミリー層が多いと、マイホームプレッシャーが高い。本当に、当たり前のように皆さん35年ローンとか組んで新興住宅地に家を買う。
転勤になったらどうするの?
お隣さんがゴミ屋敷になったらどうするの?
子供が問題行動起こして、住み難くなったらどうするの?
転職したくなったてもやめちゃうの?
地震や河川氾濫、土砂災害とか起きたらどうするの?
ローン払えなくなったらどうするの?
離婚したらどうするの?
と、色々な事が束縛されて、「家!!」へのあこがれは幻想だった事に気づきます。そんな事、起きないわ!と思っている方々、それはそれで幸せなのでいいと思います。
ブラックスワン
経済用語で、予想もしなかった事が起きてしまったという現象を、ブラックスワン(黒い白鳥)と言います。白鳥は白なんだと誰しもが思っていたのに、なんと黒い白鳥が発見された!!!という事にちなんで名付けられています。
人生にブラックスワンはつきものです。今が平和だから、今後も平和だと言い切れるのでしょうか。たった数十年の些細なわたしたちの人生が、遠くを見通せるほど聡明だとはとても思われません。
出来る事は、余計なリスクを減らす事
家を持たないだけで、かなりのブラックスワンを避ける事が出来ます。自由にどこにでも引越できるし、災害で家がなくなってしまう心配もない。子供がいじめにあったらさっさと別な地域に引越せる。ローンの利払いといった余計なお金を節約できる。
あなたが家を買うと、家族以外にとても喜ぶ人がいます。家のディベロッパー(建築代金が入る)、銀行(ローンの金利が入る)、行政(固定資産税や住民税)、勤め先(転職しなさそう)。みんなを幸せにしてあげる為に、あくせく働いて住宅ローンを払ってあげて、勤め先の会社にこき使われますから、皆さんを幸せにしてあげたい人は、家を買うと良いと思います。だから、社会全体で持ち家政策を進めているのです。
もし、自分が居住地や会社、しがらみから自由でいたいのならば、わざわざ手足を縛るロープを買う必要はないでしょう。
家を買わないだけで、かなりのリスクを減らし、自由をキープできます。これは確実です。
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