家事をシンプルにするとお金が貯まる
モノが減って家が片付き、家事への労力が減ってくると、自分で使える時間が増えます。次に取り組んだのが、家計のスリム化です。
夫は離婚を恐れてか、私の無駄遣いを恐れてか(多分両方)、必要な生活費は渡してくれますが、それ以上は自分の口座に入れています。そこで、まずは家計を見える化する事にしました。
家計簿を始める
まずはエクセルで、毎月の出費を項目ごとに集計し、何にいくら使っているかをまとめました。そして、毎年年末には、家計のバランスシートを作成して、今一体いくらあるのか、昨年からいくら増えたのかを取りまとめる事にしました。
これは、慣れないうちは試行錯誤しましたが、大体フォーマットが出来て、何年か続けると、ほとんどの収支は頭に入り、今では、家計簿は月に一回、バランスシート作成は年に一回程度です。そして、これは劇的な効果をもたらしました。そうです、私は働いていないにも関わらず劇的に貯蓄額が増えました。
我が家では、支出のほとんどをクレジットカードで支払います。わざわざクレジットカードの使えるちょっと遠いスーパーまで買い物に行っています。どうしても現金で支払いしなくてはいけないものは、別途毎月定額振込してもらっています。
こうすると、月に一回クレジット明細をコピペして支出を仕分け、現金払いに関しては、レシートを必ずもらうか、メモをレシート入れに入れて月一回集計。毎月定額で支払うものは、毎月の支出に入れておく。慣れると30分もかかりません。
カード払いは一つのカードにまとめると、ポイントもお得。夫は海外出張が多いので、海外保険の充実しているゴールドカードを有料で契約しています。年会費は結構掛かりますが、ポイント還元分と海外旅行保険やラウンジ利用得点を考えると、全然損しません。 会計簿を付け始めたのは家計簿アプリが流行る前なので、ずっとエクセルを使っていますが、自由度が高くて、色々な集計ができるので、エクセルが出来る人はその方が良いと思います。アプリは情報流出リスクがあるし、アプリの提供する会社がなくなったら突然サービス停止になるかもしれず、せっかくの家計簿情報がなくなってしまうかもしれません。
家計簿のモチベーション
とりあえず家計簿をつけ始めたのはいいのですが、そう手間が掛かるのです。モチベーションが続かないなーと飽きっぽい私が夫にいうと、夫はある提案をしてきました。 月の給料額 - 支出額 = 残りの金額 の半分をお小遣いとしてくれると。ボーナスは、大きい金額の支出に使うので、ボーナスは除外。家計簿は面倒くさい、でも小遣い稼ぎなら悪くない金額が入るので、続けるモチベーションになっています。ちなみに、半年ごとに金額をまとめて、自分の口座に振り込んでもらっています。
年に一度のバランスシート
バランスシートって知っていますか?これは企業が自分の財務状況を表すのに使う財務諸表の一つです。ひらたく言うと、毎年決まった日に、現金とか貯金とか在庫商品とかがいくらで、反対に借金がいくらで、結局、なんぼもってんのー?というのを表す表です。
左に、現金とか預金とか積み立てしているお金の合計とかを書いて、右に借金を書きます。個人で住宅ローンがあると右の借金がドーンと大きくなりますが、その場合は左の資産側に持ち家の時価評価額を入れます。今売ったらいくらになるという金額がわかれば是非その金額を入れましょう。時価を調べるのが億劫であれば、住宅ローン残債を家という資産額に入れてもいいと思います。が、ローン残債は家の評価額ではないので、家計の評価が甘くなる欠点になりますが、ずっと住み続けるつもりであれば構わないと思います。とりあえず続けるという事が需要で、集計するそれだけでも、かなり家計の状況がよくわかるようになります。
我が家では、12月31日を基準にして(でも12月15日くらいに作って、それでいい事にしてる)、その時点でのそれぞれの各行毎にまとめた預金額、株や海外有価証券の時価、イデコや財形等の積み立て残高など、全部を一覧にします。もちろん子供名義の預金も。保険は掛け捨てタイプにしか入ってないので入れていませんが、貯蓄性の保険であれば入れましょう。左は住宅ローンや学資ローンなど、あれば。我が家は借家暮らしの無借金なので、数年前から左は省略しています。
毎年、これを続けると、今、家のお金をかき集めると一体いくらあるのか、一年でいくら増えたのか(減ったのか)がとてもよくわかるようになります。夫も数字があると安心するらしく、私の出費に文句を言う事がほとんどなくなりました。ちなみに、大体いくら貯められるかがわかると、定年までの年表を作って、子供にかかる費用を年ごとに算出、必要額を逆算して教育資金と老後資金の貯蓄計画まで作ってしまいました。
このバランスシートのおかげで、経済的な「なんとなく心配」な感じがなくなり、夫はやりたかった仕事のオファーがあった時、年収が低くなるにも関わらず、転職しました。引越と転職で、その年の収支は赤字でしたが、それまでに十分な貯蓄があったので、転職に踏み切れたのだと思います。
物欲が減ってお金が貯まる
個人的な経験になりますが、断捨離をしてモノを減らし、家計簿をつけ、バランスシートを作成し、ライフプラン貯蓄計画票を作ると、だんだん物欲がなくなってきます。家をごちゃごちゃさせるモノにまったく魅力を感じなくなり、買うものを厳選するのでそれ以上欲しくなくなり、物欲が減ってくるのです。代わりに、ジム代を払って運動しようとか(だからダイエット用品などにも興味がなくなる)、子供の学費など必要な事にはお金をかけるとか、何にお金を使うか明確になります。
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