シンプルに暮らすという事
- 2019.07.18
- シンプル化
仕事をしていたり、子育てしていたり、生活していく上で日々の雑用は避けて通れないもの。目の前の事ばかりに目を奪われて、片付かない日常を過ごしていませんか?あれも、これもやらなくてはいけないはずなのに、全然片付かない。散らかったリビング、子供が学校から持ち帰ったプリントがない、あったはずなのに探しても出てこないから、諦めて買いに行ってしまう。買いに行ったら目的を忘れて、全然違うものを買ってしまう。お金も貯まらず、いろんな家事が後回し、イライラしてつまらない事で怒ってしまう、そんな日々に夫婦仲も険悪に。 疲れ果ててしまう前に、生活のシンプルさを取り戻しましょう。
家の中の物を減らす
本当に必要なものだけを厳選しましょう。いつか使うと思っているものを思い切って手放し、捨てましょう。家に必要な物しかなくなると、モノの管理に使っていたエネルギーがどれほど大きかったかに気付きます。
結婚当初、夫と二人分の荷物は3LDKの間取りでは余裕で、使わない部屋に独身時代の服や本、趣味のモノたちをしまい込んでも、広々と過ごす事が出来ました。そこから子供が生まれ、まずベビーグッズが増えました。買い置きのストックや、兄弟が生まれた時の為にサイズアウトしたベビー服もしまい込み、子供のおもちゃや絵本、どんどん物が増えていきました。
育児は大変です。今まで24時間が自分の時間であったのに、急に24時間拘束されるのです。赤ちゃんに向き合う事以外、本当に何も出来ません。束の間の休息は自分の時間を取り戻すことして優先、心のバランスをとり、身体を休める事以外何もできなくなります。
気付くと、モノがあふれ、イライラし、家事がはかどらない、子育て家庭にありがちな状況に陥っていました。それまでバリバリ仕事をし、海外を行ったり来たりして稼いでいたのに、一転、ずっと家で家事と子育て。しかも遠距離結婚した夫の勤務先は、東京からも遠く、はっきり言って田舎で何もない。研究職の夫は多忙で出張も多く、子育てはいくらか手伝ってくれたものの細かい家事はまったくだめ。観察して気付いたのは、そもそも頭の構造からして、細かい家事といったマルチタスク処理に全く向いていないという事でした。朝のぐずる子供に適当に付き合いながら、洗濯機を回し、お弁当と朝食の準備をして食べさせ、下の子のおむつを替え、歯磨きと着替えをさせ(これがまた大変!)、自分も着替えて幼稚園バスに送り、朝ご飯の片付けをしている合間に洗濯を干す、といった母なら誰でもやっているであろう同時進行は、多分、夫には無理なのです。マルチタスクの家事をすれば夫の仕事の効率が激減してしまうでしょう。イコール、私が仕事をしていない我が家では、収入が激減してしまうという事。私も、マルチタスク型の家事・育児をこなしていると、私の仕事マインドが低下してしまうという事もわかりました。つい同時進行でやるあれやこれやと段取りを無意識にやってしまうので、ずっと一つの事に集中して思考力を要する事をこなすのが難しくなってしまいました。一点集中に適した仕事脳とマルチタスク処理をしている家事・育児脳はどうやら別物で、片方が優位になると、もう片方の能力は引っ込んでしまうようです。
家事・育児を半々にして、夫も私も仕事というスタイルは、少なくとも我が家ではまったく現実的ではないと悟りというか諦め、とりあえず私はいかに家事を効率的かつ短時間で終わらせるかに注力する事にしました。もしも私が仕事を続けていたなら、ワンオペ家事・育児と仕事が思うようにはかどらないストレスで、確実に離婚していたと思います。
二人目の子供が3歳くらいになった時から、書店で片付け本を片っ端から読みました。この分野の本は、かなり制覇したと自負しております(笑)。
そこから、少しずつ物を処分していきました。
若い頃来ていた服、思い出の服、高かった服。似合わないのに、つい取っておいてしまった服。まずはこんまりメソッドで、私のすべての服を部屋の中央に積み上げ、ときめくかときめかないかで半分以上を処分。本も、少しずつ捨てたり、アマゾンのマーケットプレイスに出品したりして手放し、ほんの数冊を残すまでに減らしました。
夫は男の人にありがちな典型的なモノが捨てられない人。思い出を取っておきたいんだそうです。もちろん何度か抵抗にあいましたが、私がどんどん自分の物を処分し、本まで捨て始めたので、数年経つ頃にはかなり協力的になりました。
増え続ける子供のおもちゃは、誕生日とクリスマス以外は買わない事にして、入ってくる道を制限しました。ただし、誕生日とクリスマスは高価でも子供の欲しいものをドーンと買う事にして、普段は100均で買った材料を中心に工作などをさせていました(気にせず捨てられるから)。
モノを減らさなければと決意して、多分3年以上は掛かったと思います。断捨離は一朝一夕には進みません。少しずつ自分の執着を手放し、必要なモノを買う時にはとことん考える習慣をつけるには、失敗を繰り返し、時々家族に不評をかい、また部屋が散らかってくると(ストレスがたまると散らかるという事が段々わかってきます)、本屋で片付け本を読み漁り少しずつ暮らしをシンプルにしていきました。
いつも本屋で思っていたのですが、片付け本を買う人は、結局余計な「片付け本」を買っちゃう時点で、片付かないんじゃない?と思ってます。片付けられる人は片付け本を買わないんですよ!
モノを減らすと、家事がとっても楽になります。床や壁が見えているので掃除も楽になり、余分な買い置きを作らないので無駄な買い物が減ります。今はなくなりそうな時に、アプリにメモして、買い物に出かけます。特売も探さない事にしたので、必要なモノだけを買って終わり。結局、それが時短にもなるし、余計なものを買わないから節約にもなる。在庫管理も楽で、買い置きを置く収納も必要ない、とても家事ストレスが減ります。 モノを減らすと、床にモノを置かなくなり、ルンバが掃除してくれる。食事の後の後片付けも、食洗機があれば本当に時短になります。食器は、和洋中に使いまわせる白いシンプルな食器をサイズ別に揃えます。ニトリなどで揃えた食器は、食洗器に収まりの良いサイズを揃え、割れたり欠けたりしてもすぐに買い足せ、食洗器でどんどん洗えます。使いやすいサイズは、ボールとして調理や保存容器ととしても使用できるので、調理器具の種類を減らす事ができます。
家事は極力省力化
便利な家電は時間のゆとりをもたらします。高価な家電は購入する時に躊躇しますが、時間を買うと思うと、とてもコスパの良い買い物です。夫は、自分が家事をやらされるプレッシャーを受けるくらいなら高価な家電も喜んで買ってくれました。
ドラム式洗濯機、食洗器、ルンバ、オーブンレンジ。
どれも最もスペックの高い(つまり一番高い)ものを選びましたが、本当にストレスなく快適になります。実は家電に全くこだわりのなかった私は、型落ちで安くなったものでも充分だったのですが、夫は「家電は絶対ハイスペック最新機種!」という家電教信者だったので、遠慮なく高いのを買わせてもらいました。高かったから、大切に使いますし、こまめに手入れもします。そして、モノに愛情を持って使うと、不思議となかなか壊れません。
妻が家電のおかげで時間に余裕ができて機嫌が良くなるだけで、夫の仕事の生産性は上がります。家電に100万以上かかっても、多分、充分元が取れます。
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家事をシンプルにするとお金が貯まる 2019.07.18